注文住宅では部屋の間取りや設備、内装まで希望通りの住まいを実現させることが可能です。しかしその反面、実際に住んでみた時に「ここをこうしておけばよかった」と後悔してしまうこともあるようです。
そこで今回は、注文住宅で成功するために、3つの失敗例とその対策法をご紹介します。
意外に多いのが、間取りの失敗です。生活動線をよく考えないうちに間取りを決めてしまうと、実際に生活を始めてみてから不便を感じてしまうことになりかねません。
寝室とトイレ、キッチンとダイニング、玄関と洗面所など、互いに行き来することの多い部屋を遠くに配置してしまうと、生活において不便を感じてしまうようになります。生活動線を考え、これらの部屋は近くに配置することをおすすめします。
「1階はオープンキッチン、階段は吹き抜けにしたものの、2階の部屋にいるとニオイや煙が気になって仕方がない!」といった失敗例も多くあります。そうなるのを防ぐためには、間仕切りや換気扇の取り付け位置などを工夫する必要があるでしょう。
注文住宅を建てる際、イメージの段階では夢がふくらむばかりで、さまざまな設備を設置したくなりますよね。しかし、「使うかも」と思って取り付けた設備が不要になった、もしくは後から「あれを設置すればよかった」と後悔してしまうパターンも多いようです。
実際の使用イメージが浮かばないうちに設備を導入してしまうと、実際にはほとんど使用せず、もはやただの粗大ゴミと化してしまうことさえあります。例えば、食器洗浄機や乾燥機などがそうです。「思った以上に時間も電気代もかかって……」という声をよく聞きますね。設備を導入する時は、本当に必要なものかどうか見極めることが大切です。
設備面でよくある失敗が、コンセントの配置です。コンセントは数が多いに越したことはありませんが、必要な場所になければ元も子もありません。結局、延長コードを使用することになったという例も多いです。電化製品をどこに置くかを予め考えた上でコンセントの位置を決めましょう。
部屋の広さ、収納スペースの数や大きさなどの失敗も多いです。良かれと思い部屋を広くしすぎたりすると、かえって居心地が悪くなったりしてしまうのです。
「家族で住むのであれば、ゆったりと広いリビングが良いな」と考えがちですが、あまりにもリビングが広すぎると、空調が効きにくくなるというデメリットが生じることがあります。反対に、LDKを狭くしすぎて、くつろげるスペースがなくなってしまったというケースもあります。 家具を置くことも考慮した上で、家族の人数に最適な広さは何帖か考えてみましょう。
収納スペースが少なすぎて物をしまう場所がないという失敗例は非常に多いようです。また、収納スペースは奥行きがありすぎると物の出し入れがし辛くなってしまいます。現在ある家具、そして将来的に購入予定の家具のサイズを考えた上で設計を行う必要があるでしょう。
以上が、注文住宅で成功するための失敗例と対策になります。 家づくりは一生に一度あるかないかの一大イベントといえます。目先のことだけを考えて設計するのではなく、10年後、20年後をイメージしていくことが何よりも大切ではないでしょうか。
そして、皆さんにとっての最高の住まいを完成させるためには、失敗が無いよう綿密に相談をすることができる施工業者選びが非常に重要なポイントになってくるでしょう。
ランニングコスト削減のために取り入れておきたい省エネ対策。しかし、選ぶものを間違えると不快な空間が出来上がってしまうことも。対策をチェックして、住み心地の良い省エネ住宅を建てましょう。
単に「高断熱・高気密」だけでは「冬暖かく、夏涼しく」となって省エネにつながるわけではありません。その他にも、風通しの良さや、日中どれだけ日差しが家に入るかなども計算されていないと、冬はいいけれどもの夏はものすごく暑くて冷房費がかさむ、なんてことにもなりかねません。一年を通じて心地よい省エネ住宅にするには5つのポイントから考えてみる必要があります。
5つのポイントとは「断熱」、「日射遮へい」、「通風」、「昼光利用」、「日射熱利用暖房」です。
「断熱」により家全体の保温性を高め、「日射遮へい」で夏の暑い日差しを遮り断熱性による室内温の上昇を防ぎ、「通風」で四季を通じての心地よさを高め、「昼光利用」で日中の人工照明の使用を極力少なくし、「日射熱利用暖房」で冬場に日差しによる熱を室内に取り込み暖房として使用する、
この5つのポイントを住宅建築に取り込むことで、省エネに優れた家を可能にします。
省エネに優れた住宅建築として総合的に考えられているのが「ZEH住宅」。このZEHがどれぐらいで実現できるのかは、国が認定している、一時消費エネルギーをWEB算定するプログラムを使って計算した数値で比較できます。
ですが、計算されたエネルギー消費量の合計値だけでは本当に省エネに優れて、年間通じて過ごしやすい家なのかどうかは判断できません。
住宅の設計によっては冬の暖房エネルギーの数値が低くても、夏の冷房エネルギーが増えてしまいます。超高断熱住宅でその傾向が高くなることがあり、「高断熱・高気密」が必ずしも「冬暖かく夏涼しい」につながらないことがあるのです。
また、給湯設備によってもエネルギー消費量は変わってくるので、高性能な給湯設備を備えて、断熱性はそこそこにした方が実はエネルギー消費量が下がるということもあります。
数値はあくまで目安とするものです。チェックする場合はエネルギー消費量の合計値や、断熱性を表す数値だけに目を奪われず、項目によって突出していたり、冷房と暖房の差が大きかったりするところも見逃さずに考慮に入れましょう。
※安城市・西尾市に対応している工務店63社の中で、パッシブデザイン設計に対応していて、プラン設計まで無料で作成している3社をピックアップして紹介しています。さらに、小さなエネルギーで心地よく暮らすためにあると嬉しい+αの項目も調査しました。